年下の『MCリトル』がこんなに多才だと、正直我々の立場がない。

ヒップホップ
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もはやリトルでもなくなりつつあるリトルです。

似てるとか似てないとか、もうどうでも良くないですか?


「五輪のエムブレム、ベルギーのデザイナーのパクりらしいで」


 懐かしい、実に懐かしい。オリンピックの観覧募集が始まった今、この事案を覚えてる人っているんですかね?

 そもそも世の中の創作物の大半が何かのパクりで、外界と接して生きている以上、完全オリジナルなんてものはないワケです。こういうのを似てるだの何だの言うのは、紅白の乃木坂を見て「誰が誰だか…」とホザいてる還暦過ぎたグランドファーザーです。

 そもそも創作物も人間性も、何かと同じ部分を探すより、違う部分を探すべき。そうじゃないと、せっせと新製品売り出してる家電量販店は何なんですか?大赤字特攻隊?


 そんなこんなで今回のラッパーはこちら。


『MCリトル』です。

 2016年の高校生ラップ選手権準優勝の『言xTHEANSWER』に憧れてラップを始めた彼。最近、超ノリノリです。


 今回はそんな「MCリトル」について、優等生にも分かるように語っていきます。

まずはコチラをどうぞ。



これ、ヤバいでしょ。

え、16サイ。16サイ。16サイ。16サイ。16サイ。ホントに?ゲシュタルト崩壊してません?


「俺はヒップホップじゃなくて音楽」っていうのが彼のことをまんま表してます。コチラでスタイルを解説するまでもなさそうです。

パクりの上を行くリトル

 そんなMCリトルですが、『言xTHEANSWER』に憧れてラップを始めたこともあり、彼のモノマネだのパクりだのいう横槍がたまにブッ刺されています。上の動画も然り。

 そもそも、「〇〇のパクりだ!」なんて言い出す人間の大半が、誰かが言っていたをそのままブン投げています。その「パクリ発言」自体がもはやパクリで、こういうのを専門用語で『キャッチ&リリース』と言います。


 確かにスタイルはかなり近いんですが、パクりっていうのは、ネタを部分的に引っ張って自分のモノのように見せることで、思考のトレースまで来ると、もうパクりではないと思うんですよ。

 本当に憧れの人になりきろうとする人って、「その人だったらどう考えるか」っていうことまで分かるようになってしまうんです。ここまで来れるのが、MCリトルのスゴいところです。

タダならぬポップ性


【MV】夢の中へ/MCリトル


一言:いや、ライムウマすぎ。



「怖れてるのは失敗より周りの視線だから」


 もう一回言うけど、これ16歳の言葉ですよ。
16歳の時こんなこと言えました?一般的に、怖れてるのは失敗で失恋くらいの年齢ですよ?


 そしてこの音源。メロディーの聞き心地が良いので、再生数が知名度に対して二次関数的に伸びて行くこと確定。最後のサビに転調が入っているのも、ポップの遺伝子を引き継いでいて、ヒップホップにしては感情でゴリ押さないタイプの音源です。

 呂布カルマの「オレの勝手」みたいな曲はヒップホップ好きな層と、彼を取り巻くグラビア共くらいにしかウケないんでしょうけど、こういうメロディーが気持ち良い音源っていうのは、「米津玄師らぶ♥」とか言ってるサブカルメンヘラ層までギリ届く。正味、その辺のセレクトショップとかで流れていても馴染めるのがいいです。

 この音楽性こそが、MCリトルのスタイルですね。

いいヤツ過ぎる



これはさすがに、晋平太ウマ過ぎ。

「真田幸村?さらば雪国で暮らしな。さらにサラダ味のポテトチップスでも食っときな。」


 真田幸村の発動0.5秒後に、韻踏むだけじゃなくて北海道ネタのおまけつきで返すんですよ。頭の回転率が立ち食いそば屋。


 でも、見てもらいたいのはココじゃないんですよ。この大舞台で、最後に自分ではなく山岡家の宣伝して帰るリトル。MCリトルのこと嫌いなMC絶対いないでしょう。もしいたら、イイ奴過ぎて嫌い、とかいう性根が570度曲がりくねった人です。


 出てきたばかりのラッパーって、地元のヤンキー大海を知らずみたいな感じで、結構出鼻くじかれる人が多いんですけど、リトルは本当にシンプルにヒップホップが好きなだけなんだろうな、と。素直。絶対良いヤツ。

最速の男

『個性の鬼』とまでは行かないんですが、素直で努力家。正直、ポエトリー狂でもなければ、知名度そこそこで音源作ろうなんてなかなか思えないんですよ。

 ラッパーやってる人間なんてのは、みんな承認欲求の塊なので、そんな誰も見てないとこで、歌詞書いてサンプリングしてミキシングしてご丁寧にMVまで撮影して、タダで公開して「見て下さい」なんて、中々できない。ほんとにアホでしょ。ブランドものをねだるセフレよりコスパ悪い。


 だから、まだそんなに注目されていなくて曲を作るなんて、相当根性ないとできない。そして、そういうラッパーは若い人ほど少ないからこそ、MCリトルは目を引きます。

 そんなMCリトル、最近は光の速さで知名度が向上しています。これはmu-tonの速さ。mu-ton知らない人のために別の例えを用意すると、高校時代の熱烈カップルが、大学で遠距離になって別れる速度。あれはマジで速すぎる。


 14回の高校生ラップ選手権から、たった一年でU-22戦極MCバトルからお呼びがかかる男。高校生のうちにシーンで名前が駆け巡ること間違いなしです。

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